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紅茶の豆知識

2010-07-12

Vol.001 日本人の紅茶観とは?

私たち日本人の紅茶に対するイメージとはどんなものでしょうか?

某紅茶ブランドの店頭を使っての独自調査によると、「上品」「気どった」「ブルジョワ」などの意見が多く見受けられ、全体的に「多少高級なもの」「少し日常とは遠いもの」といった印象を持たれている模様。中には「コーヒーの方がおいしい」「蔦(つた)の絡まったイメージ」などの言葉もありました。

「コーヒーの方がおいしい」に関しては、もちろんその人の好みもあるので一概には言えませんが、紅茶が「茶葉にお湯を入れるだけ」で提供されるのに対し、コーヒーは本格的なマシンで抽出されるところに原因があるような気がします。「コーヒーの方がコストと手間がかかっているからおいしい」的な考えです。これについては、紅茶は逆に「茶葉とお湯さえあれば本格的な味がすぐに楽しめる」ということも言えたりしますが、その辺はまた別の機会にご説明できればと思います。

「蔦の・・・」に関しては、確かに高級ブランドのパッケージなどは「そんな感じ」だったりしますよね! 蔦のイメージが物語る、良く言えば「格調高い」、悪く言えば「格式張った」ものとして、紅茶は日本でその地位を確立しているのでしょうか。

紅茶の国イギリスに目を移してみましょう。イギリスといえばアフタヌーンティーに代表される、作法を含めた本格的な飲み方が有名ですが、実は一般の家庭や街の喫茶店などではティーバックがかなりの割り合いを占めています。カジュアルなカフェでマグカップにティーバック入りで紅茶が出くるというシーンや、職場や家庭などでコップにお湯を注ぎティーバックを放り込んで飲んでいる人の姿は、どこでも目にすることができます。「優雅なアフタヌーンティー」のようなスタイルは、高級ホテルやこだわりの人々の間では根強いものの、その割り合いは少ないのです。

それでは、「優雅な」イメージはどこからきたの?そんな、疑問を抱く方も多いのでは?「優雅な」イメージは、実はフランスのスタイルに近いとの見方があります。その理由は、紅茶文化の普及の歴史にまで遡る話しになってしまいますが、簡単にいうと、イギリスに比べフランスの紅茶の普及度合いが低いことに原因があるとのこと。イギリスでは紅茶が労働者階級にまで普及し日常に見事に溶けこんだのに対し、カフェオレ文化のフランスでは普及があまり進まずブルジョワの間に留まった。そしてブルジョワの飲み物として定着したというのです。

難しい話はさておき、ティーバックでも本格リーフティーに負けない味が出ますし、手軽にいつでもどこでも紅茶を味わえるという点でティーバックはかなりの優れモノ。そのティーバックにより、ここ日本でも紅茶がもっともっと身近なものになれば・・・。そんな思いから、私たちは「イレルダケ、ノムダケ」のカンタンティーライフをおすすめします。

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